フィクションから考える、人を育てるということ
重い話だよ。だから見ないほうがいいよーと暗に匂わせたのに、
夫がドラマ「さまよう刃」を見始めてしまって
私もちらちらと一緒に見てしまった😨
「さまよう刃」は何度目かの映像化でしょうか。
寺尾聰さん主演で日本で映画化はされていて、
たしか韓国でもリメイクされています。
ぐいぐいと引き込まれる話ですが、やはり苦手です。
東野圭吾さんは大衆向けと人を選ぶ作品の温度差が凄くて、
かつ後者は子供が可哀そうな目にあう作品が多くて、
好きとは言い切れない作家さんです…
余談ですが、一番苦手な作品は「秘密」です…
人を育てるということ
「さまよう刃」にも関連しますが、
様々な犯罪、特に未成年のものを見ると、
赤ちゃんのころはみんな純真無垢なのに
たったの10数年経ったら、こんなことを起こしてしまうのだろう…と
思うことが増えました。
一人の人を育てるのは大変だ、と思い知らされます。
今親になって思うことには、
親の私自身も未熟なところがたくさんあるからです。
そんな未熟な親が育てる子が完璧に育つと思うのも傲慢な気がしてなりません。
ふと「インセプション」という映画を思い出すことがありました。
夢には階層があって、その最下層で思ったことや、起こったことは
深層心理に働いて現実世界でもそう思ってしまう、という話です(ざっくりです)。
3歳まで、5歳までの育児が大事、というキーワードを見るたびに
この「インセプション」を思い出しては、
私が何気なく行っていること(息子に直接行っていなくても)が
彼の深層心理に何かしらの影響を与えていて
それが少しずつじわじわと広がって
彼の考えや、考えからくる行動に広がっているのだなと思うと
少し怖い気がします。
有名なマザーテレサの言葉があります。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。
ーー マザー テレサ「5つの気をつけなさい」ーー
私はこのうちの前2行が特に感じるものがありまして、
言葉の意味を噛みしめているところです。